2016年10月23日

「船を編む」第二話「逢着」感想

辞書編集部では新人(?)が入ってきたので歓迎会である。主任の荒木、西岡、契約社員の佐々木(資料の整理と分類担当)、そして辞書の監修をして貰っている松本先生。松本は用例採集カードを常に携帯していて、知らない言葉や新しい言葉に出会ったらメモしている。
辞書編集部に異動だなんてがっかりしたんじゃ?と言う西岡に辞書は好きなので、と返すが2つの事を同時に出来ないらしい馬締は佐々木さんについ出たビールをこぼしてしまう。西岡にはこんなんで仕事出来るのか?と心配される始末。大学で言語学を専攻していた馬締に、犬と言う言葉に興味を持った事がある、と荒木、犬と言うのは古来人間の良き友で大事にされている動物だが憲兵の犬、とか犬死にとか言うとどうだ?と西岡に聞くと、どうだって言われても…と適当に誤魔化す西岡。馬締は憲兵の犬と言うとスパイ、犬死には無駄、犬と言う言葉は比喩的にマイナスの意味で使われる事が多い、と馬締。西岡は馬締のために合コンをセッティングしようとするが馬締は携帯電話も持っていないという。営業部で持たせて貰っていた携帯は会社に返してしまったし自分では特に持っていない。下宿先に共用の電話があるし頻繁に連絡を取る相手も居ないからと気にしていない馬締。西岡に趣味を聞かれてエスカレーターに乗る人を見る事、と答える馬締。佐々木にそれ楽しいの?と聞かれて、馬締は通勤で電車から降りたらわざとゆっくり歩くと言う。自分を追い越してエスカレーターに整然と運ばれていく2列の人間の列は、朝のラッシュも気にならないほど美しい情景だと馬締。荒木に、なぜ我々が新しい辞書を作ろうとしているか、判るか?と聞かれ、いいえと馬締が答えると、松本は辞書は言葉の海を渡る舟であり、大きな海を渡ると書いて「大渡海」、人々に寄りそう辞書を作りたいと伝える。

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馬締は西岡の隣の席。まずはあらゆる所から言葉を探して用例採集カードに言葉を書きためていく。そして見出しの選定。広辞苑、大辞林、大辞泉の3冊に採用されている言葉には◎、2つに採用されている言葉には○、1つだけに採用されているものには△を、用例採集カードの端につける。用例採集した言葉のうち、何を大渡海の見出しにするかの目安にするという。23万語を収録する予定の辞書である大渡海では、◎はよほどの事がない限り採用、○、△になるほど採用する可能性は低くなる。問題は印のつかない、どの辞書にも載っていない言葉だ。その中からどういう言葉を採用するかで大渡海の色は変わる。少なくとも10年は掛るだろうこの作業に既に西岡はめっそりしていたが、馬締はマイペースにやる気である。給湯室やトイレも古い建物なのであまりきれいではないが、昔はここが本館で、昔は辞書編集部に会社も力を入れていた。資料室には90万語以上の言葉の用例採集カードが残されている。まだまだ増える予定だが、ここにあるものを大渡海に載せる単語として選別し、熱さ80mmの本に収める。見出しだけで23万語、更にその1つ1つに語釈をつける。とほうもない仕事だ。荒木は辞書は必ずしも万能ではないと思っている、時代によって言葉も意味も変わる言葉だが、辞書の言葉の1つ1つは無機質な言葉の羅列ではなく、誰かが考えに考え抜いた言葉なのだ。
歓迎会でエスカレーターの話を聞いた時に荒木は馬締が辞書作りに向いていると確信していた。ここにある大量の言葉達が整然と1冊の辞書に収まっていくのと、馬締の言うエスカレーターの情景は似ている。多くの人が安心して乗れるような船を、良い辞書を、馬締だからこそ作れる辞書を、作って欲しい、と荒木。

家路への帰り道、地下鉄の駅で自分だからこそ作れる辞書の意味を考える馬締。下宿に着くと元気がない、とタケに言われ、また晩御飯のご相伴にあずかるも、気落ちしているように見えたか聞いてみる。辞書編集部に異動になった事と、部署の全員で協力して作る作業にまだ馴染めない馬締の、部署になじめるかどうかとか、辞書を作る能力が本当に自分にあるかどうかとか、そういう悩みをタケに聞いてもらうと、みっちゃんは職場の人と仲良くなって良い辞書を作りたいんだね、なんで判るんですか?!と聞く馬締に、そこはほらみっちゃんとあたしはツーカーの仲だから…そこで用例採集カードにすかさずツーカーを書きつける馬締。みっちゃんは頼めば電球を替えてくれるし、誘えば遠慮せずご飯を食べに来てくれる、同じように頼ったり頼られたりすればいいと思うよ、とタケ。みっちゃんが一生懸命気持ちを伝えれば職場の人も一生懸命応えてくれる、世の中ってなそういうもんさ。馬締が洗い物してる間にタケは風呂を済ませ、馬締も寝る頃、夜中の12時過ぎに下宿の電話が鳴った。トラさんの鳴き声につられて馬締が下宿内を彷徨うと、2階のベランダにトラさんを抱えた美しい女性が一人。まさに逢着であった。


なんというかこの「舟の編む」の日って判り易くアクセスが落ちるんですが、多分男性のアニメブロガーさんというか、男性のアニメ好きの方がこういうのあんまり好きじゃなくて見ないだろうからここにも来る人が少ないんだろうなぁというw
映画でも殆ど女性客だったらしいし、純文学チックで(と言ってもエロさとかはない)男性が好きな冒険活劇とかロボットだのなんだのより一番縁が遠い地味な部類のお話ですよね。
でも腐女子とか喪女とか、そういうのじゃなくても女性をくすぐるなにかがあるんだよなぁー。そもそも腐女子を自称しながら私は今期ユーリ!on ICEを見ていないw羽生結弦君のファンでもあるんですがw
文学的、詩的な意味で惹かれると言いますか、こういうの良いですよねって言う。男性諸氏ももっと見ると良いのに!

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posted by みずほ at 23:13| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 船を編む 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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